親父の小言 時代を超えた心に響くメッセージ

元祖「親父の小言」が誕生するまで

親父の小言は福島県浪江町 大聖寺住職 青田暁仙氏(明治28年〜昭和16年没)が、昭和3年33歳の時に家訓として家族に残そうとして書かれました。
いまもその原典が孫にあたる現住職の青田氏により大切に保管されています。

昭和30年代半ばに、大聖寺の檀家でもあった当時のマツバヤの社長、松原憲正が同寺を訪れた際、偶然目にしたのが、この「親父の小言」でした。

その後、大聖寺の了解を得て「てにをは」を変え、言葉が削除付け加えられて、独自の書体で書かれたマツバヤオリジナルの「親父の小言」が完成しました。

著者の青田暁仙氏は、のちに著書「親父の小言」の中で次のように話しています。
『現在、お店などで額に入れられ、みなさんの目に留まっている小言はわが家の小言を昭和30年の半ばに町内の商店(マツバヤ)が売り出したものです。
評判となり、全国に様々な形で広まりましたが、その際「てにをは」を変えられ、また知らぬうちに各地で言葉が加えられ、削除もされ、父が遺したものとはずいぶん違ったものになっているようです。』
著「親父の小言」(TBSブリタニカ)

あの独自の書体、筆者は当社社員であった鈴木 譲(ゆずる)

鈴木は当時、当社にて贈答用の表書きなどを担当していたこともあり、書はかなりの腕前であったが、現在目にする独自の書体に至るまでかなりの紆余屈折があったようです。
存命ならば107歳ですが、晩年まで筆をとっていたそうです。

時代を超えた心に響くメッセージ

当時は主に新築祝いや結婚祝いなど贈答品としての需要がほとんどで、現在のように個人が書をインテリアの一部として楽しむ感覚はなかった時代です。それでも小言が好評を博したのは、この独特の書体や文言の面白さに共感した人々が多かったのでしょう。
今あらためて「親父の小言」を読み返しますと、その言葉の裏側には仏の教えに通ずる、人としての在り方や物事の理(ことわり)を庶民にもわかりやすくするために、暁仙和尚が親父の小言に言葉を変えて、わかりやすく説いていることが読み取れます。90年の時を経ても変わらぬ教えがそこにあります。

当社はこれまで営業させて頂いておりました福島県浪江町が東日本大震災および原発事故により警戒区域内にあるため、現在は同県田村市にて一部営業を行っております。
開店に至るまでには、多くの方からのご支援や激励をいただきようやく再開出来ましたこと関係者一同深く感謝いたしております。
「親父の小言」は、普遍的な道理を身近でわかりやすく伝えることで多くの方に感銘を与えてきました。
この「親父の小言」は、風評被害に苦しむ中、福島にも全国に誇れる文化があることを知って頂くため、またふるさと復興のシンボルとして企画販売するに至りました。

私たちが日ごろ忘れそうになる「当たり前のこと」

その言の葉は地域や老若男女を問わず、これからも人々の心に刻まれていくと信じております。

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